関節痛対応素材として

間接軟骨は、骨の先端を覆うゲル状の青みがかった組織で、II型コラーゲン繊維が作る網目状の骨組みにプロテオグリカンが絡みついた構造をもち、厚さは4〜6mm、骨よりも柔らかく、ヒアルロン酸を主成分とした関節液(滑液)を含み、表面の摩擦係数は氷と氷の接触摩擦よりも低い潤滑性能を持ちます。
この関節軟骨があることにより、関節の骨と骨とが直接接することなくスムースに動かすことができます。

プロテオグリカンとは

プロテオグリカンは、コンドロイチン硫酸、デルタマン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケラタン硫酸などのグリコサミノグリカンと呼ばれる硫酸化多糖がタンパク(コアタンパクと呼ばれる)に共有結合してできる広義糖タンパクの一種です。
プロテオグリカンは動物の細胞外マトリックスや細胞表面に存在し、ヒアルロン酸やコラーゲン等の繊維質のマトリックスタンパク質と複合体を形成しています。

SCPコンプレックス-LSの概要

表示名称サケ鼻軟骨抽出物または、サケ鼻軟骨抽出物(非変性Ⅱ型&XI型コラーゲン・非変性プロテオグリカン含有)
原材料サケ鼻軟骨
産地日本(北海道)
用途食品原料
賞味期限未開封で製造日より3年(開封後は速やかにご使用下さい)
保存方法高温多湿を避け、冷暗所で保存
アレルゲンのコンタミネーションサケ
添加物に該当する原料不使用
キャリーオーバー不使用
天然原料100%のため、色に多少のバラつきが生じます
また、原料由来による黒色微粉末が極少量含まれる場合がありますが、品質上問題はありません

規格

試験項目規格試験方法
性状白~淡黄色粉状
わずかに特異臭がある
官能評価
95%粒子径354 μm
(Φ 0.21 mm × 45 mesh パス)
レーザー回折・散乱法
pH6.5~8.5pHメーター測定
乾燥減量10.0%以下乾燥減量試験法
強熱残分25.0%以下強熱残分試験法
非変性Ⅱ型&XI型コラーゲン40.0%以上ジメチルアミドベンズアルデヒド比色法
非変性プロテオグリカン40.0%以上HPLC法
分子量
(非変性プロテオグリカン)
2,000 ~ 4,150 kDaGPC-MALS法
2.0 ppm 以下ICP-MS法
水銀0.5 ppm 以下ICP-MS法
カドミウム0.3 ppm 以下ICP-MS法
ヒ素2.0 ppm 以下ICP-MS法
一般生菌3,000 CFU/g 以下ペトリフィルム培地法(ACプレート)
大腸菌群陰性ペトリフィルム培地法(CCプレート)
カビ・酵母100 CFU/g 以下ペトリフィルム培地法(RYMプレート)
包装形態外装:アルミ袋、内装:PE,PA
包装の容量:1kgまたは100g単位(サンプル出荷は別途対応)
備考95%粒子径 : 354μm(Ø 0.21mm×45meshパス) レーザー回折・散乱法
生軟骨からの抽出効率 : 5.0 ~8.0%

◆ サケ鼻軟骨中にはII型・XI型コラーゲンが一定の割合 (8:2)で含有している事が、
 世界で初めてMizuta et al. (2023) ※2により報告されております。
 ※1 ImageJによるコラーゲン含有比率測定は、定期的に実施しております。

◆ 弊社では、サケ鼻軟骨由来II型・XI型コラーゲンに関し特許第7138873号(製法特許)
 および 第7357189号(用途・物質特許)を有しております。

◆ 非変性プロテオグリカンの「非変性」の規格としては、GPC – MALS法にて重量
 平均分子量 (Mw) が 200万Da以上である事を定めており、日本国内において
  非変性プロテオグリカンを謳えるのは弊社の特許製法で製造された製品に限り
 ます。
 (200~415万Daの非変性プロテオグリカンを製造するには、弊社保有の
  特許第6611968号(製法特許) の技術が必要、かつ水系GPCで直接100万Da 以上の
  分子量測定にはGPC-MALS法が必要)
 ※2 Mizuta S,Matsuyama Y,Mizuta K,Hosoi M,Yokoyama Y (2023) Characterization of collagen in
  salmon nasal cartilage:

栄養成分

分析試験項目結果試験方法
水分5.0g / 100g常圧加熱乾燥法
たんぱく質56.4g / 100gケルダール法(※1)
脂質1.8g / 100g酸分解法
灰分20.5g / 100g直接灰分法
炭水化物16.5g / 100g(※2)
エネルギー308kcal / 100g(※3)
ナトリウム325mg / 100g原子吸光光度法

※1) 窒素・たんぱく質換算係数:6.25

※2) 計算式:100-(水分+たんぱく質+脂質+灰分)

※3) 栄養素元基準(平成15年厚生労働省告示第176号)によるエネルギー換算係数:たんぱく質、4:脂質、9:炭水化物、4

推奨摂取量

15〜30mg/日

表示例

鮭鼻軟骨抽出物(非変性Ⅱ型&XI型コラーゲン含有)